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詩生活/詩ハトモダチ
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[  03/05  repas  ]
おいのりをする
なにか めにみえない
かんしゃしたい ちからへ
むかう むきあう
ちんもくのとき

それは いかに
怒りを抱きかかえた
形相を呈していても

かんしゃする
なにか もうすこし
わたしたちの考えが

かるくなる 

おもくなる

同じ惑星のうえに足をつけて

けして鳥にはなれないのだと知る

空気を

すう 

はく 

なぎたおされたもろもろの
こころ

おいのりは煙を吐いて

黙々と昇る











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[  02/12  もしもし  ]


僕がねだる猫
紫のやわらかなしなやかな
発酵する梨の破けた皮の
茶色く痛んだ傷の裂け目から
したたる樹液のような甘くふしだらな
腐敗した栄光

水平線のなだらかなしなやかな
たわんだ曲線の描く弾力

赤い顔面の藁人形がならぶ
土産物屋

選ぶ指先は泳ぐ手首と
切り離される

胡麻のような菓子にくらべ
パン焼き機が製造する未来
藁でいぶされためずらしい
食物が電車の網棚に乗って

水槽の熱帯魚達の
温度計が狂いはじめて
猫がそれを見かねて
ゴロゴロをやめない

それは中毒だと指摘する声もある
ゴロゴロは社会を中和するのだと
雪の日に聖書を持った知らない人
アパートのドアーをたたく
インターフォンをならす

不安だと受話器越しに
繰り返す
不安を強制する
まじないをかける

紙切れをポストに残してゆく
わざわざ
雪の舞い降りる
寒い日にやってきて
もしもし




















[  02/06  Agapornis  ]

坂道を下った先の十字路の
角のコンビニエンスストア
の屋根に白い猫がいた。左
目が真っ青な海をガラス玉
に閉じ込めたみたいなブル
ーで、右目が銅貨みたいな
赤っぽい金色で、「それは
オッドアイっていうみたい」
って、さっき白いブランケ
ットを頭からすっぽりかぶ
った女の子に教わった。

彼女は、自宅のベランダの
脇のちいさな出窓に針金細
工みたいな鳥かごを置いて、
白いボタンインコを飼育し
てる。ぼくはルリゴシボタ
ンインコの方が好きだと言
ってやる。「やつら、ラブ
バードって言うんだぜ?知
っているかい?」

彼女の太ももに手を伸ばす
と少しうつむく。あんせぱ
らぶる。と呪文の様に小さ
くつぶやいた。さらさらし
て光沢のある生地でできた
スカートをはいている。左
目が真っ青な海をガラス玉
に閉じ込めたみたいなブル
ーで、右目が銅貨みたいな
赤っぽい金色で、それは、
オッドアイって言うんだっ
て。

ぼくの眼のことはだれも言
わない。サングラスをかけ
てるから。ピーターフォン
ダみたいな、黄色の、熱い
砂のような、いやらしいや
つさ。ぼくの眼は毛をむし
ったり噛み付いたりして退
屈をしのいでいる。ぼくの
眼のことはぼくがよく知っ
ている。

さらさらした手触りのきれ
いなスカートが布切れにな
ってゆく過程で、彼女はカ
ラフルな小鳥のように歌の
ような呪文のようなよくわ
からない音声をつぶやいて
いる。窮屈で退屈で惰性的
な、たとえば日々の一端へ、
異議を唱えている様にも見
える。

「高度が足りない」だとか
「酸素の問題」だとか、い
やな女だ。あんな鳥のよう
ないやがらせでは、おもし
ろくないのだ。オッドアイ
が、屋根からみている。左
目から真っ青な海があふれ、
右目から汚れた金貨があふ
れ、猫は爆発し、コンビニ
エンスストアは営業中だ。
ぼくは、そういう奴らと、
いつも一緒にいる。





















アーケイドは鳥かごのように

ゴチックのカタカナを並べている


ペルシア風タピの唐草模様の上で

サンドウィッチマンがあめ玉をくばる




ぼくは口元までマフラーを巻いている

分厚い手袋をはめている

白鳥の並ぶボート乗り場を

橋の上から眺め写真を撮る

アスファルトを避け

集い重なる



褪色した目前の

うつくしさについて

首つりの木を推測する

滑稽さについて



階段をのぼる

焼き鳥屋の前を
右に曲がる

服を着た犬を連れた

男女の靴の散らばる足あと

あぱるとまん

モルタルの

メゾンブランシュ

など



裸の木々を抜ける



















くだものをたべる
たねをはきだす
流し台に立ったまま
ステンレスの三角コーナーをみがく

汚れた手をぬぐう
エンジンの音がきこえる
窓からさしこむ冬の陽光
白い煙

女だからと
細いパンプスを
机の上に並べられ
皮を剥かれる

延長した聴覚と
肥大した視覚を
頭のてっぺんにのせて
じょうずに
バランスをとる

りょうてをあげて
まっすぐ歩く
じょうずに
めをとじて

舌の上で
静物画のような音楽が
みえるまで
























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Je suis Bouton de pivoine
HN:
pivoine
性別:
女性
趣味:
J'aime la lecture,faire des vers et dormir...
自己紹介:
コンニチハ
竹村はなびと申しマス
詩はわたしの日々の断片です

人生においては、
詩を愛するよりも、
現実を愛することから
始めなければならぬ。

もとより現実は常に人を裏切るも
のである。しかし、現実の幸福を
幸福とし、不幸を不幸とする、即
物的な態度はとにかく厳粛なもの
だ。詩的態度は不遜であり、空虚
である。物自体が詩であるときに、初めて詩にイノチがありうる。

坂口安吾「恋愛論」より

Ecrire est un acte d'amour.
S'il ne l'est pas,il n'est qu'écriture.

Jean Cocteau
extrait de La difficuluté d'être
On cherche quoi?
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