詩生活/詩ハトモダチ
[
08/07
BUFFALo-Fi
]
水牛がこっちみてるあんたのことみてるよ
真空中の轟音のように 走ってく こども
体内最高速で水牛が増殖してく拡大してく
ながれ星みたいな重量で
すでにわたしから遠く より水牛にちかくより星に近い こども
空間をうめゆく音 伝達の分散/拡散 そして反応 連鎖する効用と分岐
衝突と対峙が同義のように
はじめて
生まれたように かたまる
「こんにちは世界」
打ち上げられたロケットのように
切り離され
切り離され
ひとりになって
進むことを覚える
水滴中の昆虫のつややかな四肢からまりつ飛び立てり
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台風がやってくる前の日の夕方 わたしは草履をはいて健ちゃんと商店街へ買い物にでかけました 衣の厚い天ぷら 天ぷら 天ぷら ばかりが並んでいる 定食屋 ビール 物干し ランニング ここにはUNIQLOがなく 速乾性なのはペンキだけで 揮発するシンナー 燃えるようなトタン屋根 陽炎 などがとても安い
暴力 というか 喧嘩 だったり 涙だったり 叫びだったり するもの達は 実はひとつなのだと 昨日知りました それらは 違うものとみなしていたほうが 世の中に分散してゆくので都合が良いのだと 健ちゃんは言います いろんな種類があるようですが ほんとうはひとつなのだそうです お墓の隣に ピンク映画しか上映されない映画館がありました それは神社の裏手に位置します
アスファルトに打ち水 鼻腔が反応します 眠っている猫の背中に鼻を擦りつけた時の匂いに似ている 似ている 似ている すきなものは みな似ている わたし以外のものはみな 健ちゃんに似ている 盛塩 玉砂利 濃紺の暖簾 引き戸をがらがら鳴らす 清潔な笑顔 ここの天ぷらは紙細工みたいに 夏のお魚を抱っこしてるから 残酷なことと幸福なこととのアンバランスが よく似合うのかもしれません
台風の夜はよく眠ります 貪るように貪欲に眠るので ながい ながい ながい おそうめんを啜る夢をずっと見ました 口笛をふきながら啜っていると おそうめんは 熟成しながら何か別のものに変化しようとしていました 体内に流れ込んだおそうめんは お腹の中でだんだん膨れあがって もう破けそう
台風がやってくる前の日の夕方 わたしは草履をはいて健ちゃんと商店街へ買い物にでかけました 買い物はしないまま ごはんを食べて家に戻りました ながい ながい ながい 商店街を歩きながら 健ちゃんは いろんな話をしてくれました さいごに また旨いものでもくいにいこうな と言って 大きなてのひらでわたしの顔をさわり 焼けた石の匂いがしたのと同時に青い夜がやってきて わたしたちは笑顔でわかれたのです
暴力 というか 喧嘩 だったり 涙だったり 叫びだったり するもの達は 実はひとつなのだと 昨日知りました それらは 違うものとみなしていたほうが 世の中に分散してゆくので都合が良いのだと 健ちゃんは言います いろんな種類があるようですが ほんとうはひとつなのだそうです お墓の隣に ピンク映画しか上映されない映画館がありました それは神社の裏手に位置します
アスファルトに打ち水 鼻腔が反応します 眠っている猫の背中に鼻を擦りつけた時の匂いに似ている 似ている 似ている すきなものは みな似ている わたし以外のものはみな 健ちゃんに似ている 盛塩 玉砂利 濃紺の暖簾 引き戸をがらがら鳴らす 清潔な笑顔 ここの天ぷらは紙細工みたいに 夏のお魚を抱っこしてるから 残酷なことと幸福なこととのアンバランスが よく似合うのかもしれません
台風の夜はよく眠ります 貪るように貪欲に眠るので ながい ながい ながい おそうめんを啜る夢をずっと見ました 口笛をふきながら啜っていると おそうめんは 熟成しながら何か別のものに変化しようとしていました 体内に流れ込んだおそうめんは お腹の中でだんだん膨れあがって もう破けそう
台風がやってくる前の日の夕方 わたしは草履をはいて健ちゃんと商店街へ買い物にでかけました 買い物はしないまま ごはんを食べて家に戻りました ながい ながい ながい 商店街を歩きながら 健ちゃんは いろんな話をしてくれました さいごに また旨いものでもくいにいこうな と言って 大きなてのひらでわたしの顔をさわり 焼けた石の匂いがしたのと同時に青い夜がやってきて わたしたちは笑顔でわかれたのです
[
07/17
○SOLD/NOIR●
]
買ってきて色を塗る
青い男の子1体
それから名前をつけた
名前が思いつかなくて
昔の恋人の名前をつけた
青い男の子は笑って
その名前が好きだと言った
次の日も
ピンクの男の子1体
マニキュアを塗ってくれた
きれいでかわいい男の子
昔の恋人の恋人だった
それがわかって
彼の方が泣いた
昔の恋人を買ってきて
塗りつぶした
新しい名前もつけない
何もしてもらわない
何もしてあげない
キミとボクは似てるから
彼はそう言って
仕方なくあやまる
いつも先にあやまるのは
ばかにされてるみたいと
そんなふうにかんがえる
わたしたちよりもずっとはやい
神様が決めた経過するスピードというもの
昔の恋人がバーゲンセールで売られてた
買ってきて色を塗る色を塗る
全部 塗りつぶす 真っ黒になって
キミとボクは似てるから
彼はそう言って
仕方なくあやまる
ステファンがおおきなボウルにレタスと塩と胡椒
それからビネガーとオリーブオイルをたっぷり注ぎながら
ねえ、自分のお皿に盛られたサラダがどんな動物にみえるか
みんなの意見がききたいのと言って
しなやかな栗色のゆびさきで味見をしながら
冷蔵庫からまだ冷えていないleffeをとりだして
こいびとのサクソフォニストを軽く抱き寄せるようなそぶりをしてみせた
彼は仔猫と成猫のちょうどまんなかくらいの大きさでスルリと脇をすりぬけ
キッチンから白い部屋へ徘徊するまるでことばがわからないみたいに
音楽も聞こえていないような漂うような煙のような腰つきで
ステファンがおおきなオーヴンから子羊をとりだす
彼が戻ってくるサックスを奏でる指がナイフに触れる
常温にもどったleffeを一口含んで
とてもおそいテンポのダンスをしている
シャッターを開けっぱなしにした
おおきなレンズのカメラにやっとうつる
なまあたたかなテンポ
からだの中を流れるあらゆる液体のリズム
子羊を食べながら大気に話しかけている
le Muséum national d'histoire naturelleへ行っておいで
ぼくの気に入りの場所なんだ
あなたのお喋りがすき仕草がすき視線がすきあなたのお喋りから仕草から視線から粒子が舞い降りる舞い降りて降り積もる時間のうえにゆびにくちびるにぐらすのフチにお箸のサキにわたしはあなたの粒子でたのしくなるたのしくてとてもきもちいいまやくみたいなあなたはとてもかわいいとてもかわいくてあたままでとろけたくなる紳士なこどもかぜシロップみたいなオレンジ
夏になりかけの午後のぬるいおふろ摘んだばかりの薬草をむすんでいれてはなのあたままで顔をつけて息をとめたまませなかをずらして息をとめたままあなたのことを粒子としてとらえてみる水面にうつるゆれる金色のひかりゆびさきでさわるゆがむきえるまたうかぶあなたのわらいがおもすきこえもすき金色のひかり指先でさわるふるえるきえるまたひかるあまいあまいあまいミツバチのちいさな六角形の集合体の奥 眠る女王蜂のひとみに沈むドロップみたいなきんいろ
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Je suis Bouton de pivoine
HN:
pivoine
性別:
女性
趣味:
J'aime la lecture,faire des vers et dormir...
自己紹介:
コンニチハ
竹村はなびと申しマス
詩はわたしの日々の断片です
人生においては、詩を愛するよりも、現実を愛することから始めなければならぬ。
もとより現実は常に人を裏切るものである。しかし、現実の幸福を幸福とし、不幸を不幸とする、即物的な態度はとにかく厳粛なものだ。詩的態度は不遜であり、空虚である。物自体が詩であるときに、初めて詩にイノチがありうる。
坂口安吾「恋愛論」より
Ecrire est un acte d'amour.
S'il ne l'est pas,il n'est qu'écriture.
Jean Cocteau
extrait de La difficuluté d'être
竹村はなびと申しマス
詩はわたしの日々の断片です
人生においては、詩を愛するよりも、現実を愛することから始めなければならぬ。
もとより現実は常に人を裏切るものである。しかし、現実の幸福を幸福とし、不幸を不幸とする、即物的な態度はとにかく厳粛なものだ。詩的態度は不遜であり、空虚である。物自体が詩であるときに、初めて詩にイノチがありうる。
坂口安吾「恋愛論」より
Ecrire est un acte d'amour.
S'il ne l'est pas,il n'est qu'écriture.
Jean Cocteau
extrait de La difficuluté d'être
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