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詩生活/詩ハトモダチ
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(梟や半睡半醒晴天の洞)

よるべなき物影の陰影に母喰鳥
サンチラシオンチカチカさせて
百花繚乱遊覧観光

カタルシスすら
ショートカットする
危うい均衡

アノニムなアナリズと
アントロスペクシオンの表層が
天秤にかけられているんだ

モンタージュだけが熱方程式で
レフレクシオンする夜更け
昼と夜の間 夜と昼の間

鳥類の中で変異する驚異
えとせとらえとせとら

(湯豆腐の揺蕩う音やつつましく)

木の下の葉のしたのなかむつまじき兄弟達
湿った獣や菌類
すべては土へ返るのだと聞きました
モナムール
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[  11/05  位相  ]
それはとてもきれいで
めちゃくちゃな
物理学の宇宙のように
すぐにわたしを虜にしたの

現実感がないわ
そうね 子供の頃に絵本で見てから
わたしの脳裏で成長しつづけたような 
そんな景色よ

地獄の閻魔様がもし
いい男だったら会ってみたい

ぼんやり中空をながめていると

光や粒子みたいなものがたくさん降ってくるのまぶしいくらい狂おしさでお腹が痛くなるすべてを吐き出したくなる植物のいとなみを真似て肉を焼く時には鉄をよく熱くしてから赤黒く熱した剪定ばさみを触れた瞬間にするちいさな蒸発と炭化肉が常温に戻れば傷口にピンクの岩塩を振りかける装飾品のようにして

結晶

涙なんか鼻水以下の存在だとわたしのアレルギーは主張する梵天様が台所で増殖する研ぎ澄まされているのは包丁だけだ母なる肉体にブロンズのエロスを降臨させるロダンのダンテ冷蔵庫の血管をめぐりエレクトリックな振動音が夜を支配するすこし前

ステンレス

葡萄酒をあけたばかりで
ミルクみたいな香りがして


あのひとがそろそろやってくる
時間

わたしはお花のようにわらう
つるのように触手をのばす
炎に

熱は砂糖を焦がす
壺の底の方であまいにがい香りがして


あのひとがやってきた
魚の目みたいにちいさな穴からあなたを覗くと
ちいさなばらの花束をもっているのが見えた
ピンクとキイロとアカのチカチカした花束よ
いとしい人はたのしい人よ 
いつも 
ばかみたいに
やさしくて
ほら

しろいお皿の上で余熱が仕事をしてるあいだ
わたしたちはキスをして
それから
なにか実を結ぶようなことをはじめる
女にとって台所はそういう場所よ

刃物とか炎とか臓物とか
とろとろに凍ったウォッカだとか
泥とかたまごとかポッサムキムチ
干した果物や肉や魚や海藻なんかが
無秩序にあるべき場所に収まっている
そうして
自分という他者が何者でもないわたしを
内蔵と皮膚の外側を 関係づける場所

位相

あのひとはなんでも
のみこんでくれる
ばかみたいに
かわいいチカチカの花束に似てる

恣意的に存在する理由なんて誰も立証できないはずだと
そう思うわ

ってわたしが言ったら

あのひとは
そうだね
って言ってから全然違う話を始めるチカチカの花束みたいに

たとえばきみが好きなことを話してごらん
とか…そんなくだらないことを言うわ

わたしは自分がバラバラなのをわかってる刃物とか炎とか臓物とかとろとろに凍ったウォッカだとか泥とかたまごとかポッサムキムチ干した果物や肉や魚や海藻なんかが無秩序にあるべき場所に収まっているのに似てる

それらはとてもきれいでめちゃくちゃな物理学の宇宙のようにわたしを虜にしたままわたしの脳裏で成長しつづける解決という決着が訪れるまえに擦り切れてゆくためには時間を解散させることが必要なのだ

[  03/15  熱と運動  ]


巨大な隕石は
真空状態の中
無音のまま燃焼する
宇宙空間をまっすぐに進む

おまえは熱のかたまりだ
連続運動する隕石だ
時空を移動するのだ
消耗しつくす為に

燃焼は
物質のない宇宙空間で孤独である
物質は振動し伝達するが
あまり信用しすぎないほうがいい

生命とはそういうものではないか
冬の寒い夜中
いつまでも眠れなくて
少し年代ものの赤ワインを開けて
赤い毛糸の長い長いマフラーを
ふたりでぐるぐる首に巻き付けて
仲良く並んで窓を開け放って星を眺めて
寒くて鼻の頭が赤くなってほっぺたまで赤い
酔っぱらいのジプシーみたいだ
このまま屋根によじ登って転げ落ちても
絶対に死なない三流の滑稽な松葉杖のコメディアン

夜はながくて
いつまでもおしゃべり
少し退屈になる知りすぎると
こどもの頃に何が好きだったかとか
そんなことじゃないんだ
映画でも見ようか
悲しくて美しい退屈で長い人生
歓喜あふれ醜くく躍動する短い人生

鏡に向かう女
髭を剃る男
スケートする恋人たち
煙草をもみ消す刑事
哲学する囚人
実験するこども
信じる人
疑う人
嘘をつく人
正直な人
そんなところ
[  10/15  ごほうび  ]
いろんなことを
かんがえすぎて
あたまがぱんって
ばくはつしそう

ばくはつしたら
こまりますから
おさけをのんで
よっぱらって
さっさとわすれ
さあねましょ

さあごほうびは
うれたメロンに
ねんだいものの
ポルトワイン

アイスクリームに
ノチェッロ

コーヒー豆を
浮かべたら
サンブーカに
火をつける

青い炎がパチッと爆ぜ
うつせみはふらふらと
明日へのスイミンを貪る
肺の辺りから嘔吐が覗き見してる
ニゲロニゲロニゲロゲロ

嘔吐は鏡の前でリーゼントを直し
銀色のスーツで出かけて行くよ
銀細工の小鳥を連れて
口笛を吹いて
Je suis Bouton de pivoine
HN:
pivoine
性別:
女性
趣味:
J'aime la lecture,faire des vers et dormir...
自己紹介:
コンニチハ
竹村はなびと申しマス
詩はわたしの日々の断片です

人生においては、詩を愛するよりも、現実を愛することから始めなければならぬ。

もとより現実は常に人を裏切るものである。しかし、現実の幸福を幸福とし、不幸を不幸とする、即物的な態度はとにかく厳粛なものだ。詩的態度は不遜であり、空虚である。物自体が詩であるときに、初めて詩にイノチがありうる。

坂口安吾「恋愛論」より

Ecrire est un acte d'amour.
S'il ne l'est pas,il n'est qu'écriture.

Jean Cocteau
extrait de La difficuluté d'être
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